令和4年12月4日、農の風景公園にて『第16回練馬大根ひっこ抜き競技大会』が開催されました。
「練馬といえば、練馬大根」といわれるほど昔から有名な練馬大根。私も出身が練馬だと言うと、「あ~、あの大根の~」なんて言われることがあり、昔から身近で親しみのある野菜です。しかし、そんな練馬大根にも危機がありました。
練馬大根は、江戸時代から練馬地方で栽培が始まった練馬の特産品です。大根の栽培に適した関東ローム層の土壌のおかげで、昭和初期まで盛んに生産され、たくあん漬けなどに加工され販売されていました。ところが、干ばつや食の西洋化、農地の減少などの影響により、昭和30年代ごろから栽培は徐々に衰退。市場ではほとんど姿を見ることがなくなりました。
「これではいかん!!伝統野菜を未来に残そう!!」今では農家の方だけでなく、区をあげて練馬大根を復活させる活動が行われています。その一つが、今回の『練馬大根ひっこ抜き競技大会』です。
写真にあるように、練馬大根の特徴は、クジャクのように大きく広がった葉と、葉の付け根から真っ白に長~く伸びた根っこ。土の下に隠れた部分がちょうど太くなっているため、なかなかひっこ抜けないのも特徴です。私は5分くらい掛かってやっと抜くことができました。ものすごい達成感(笑)
大根のひっこ抜きは、この大会だけでなく農家での収穫体験イベントでもやっています。是非体験してみてください!また、総合園芸センター「ふれあいの里」やJA共同直売所で購入することもできます。お近くに来た時には是非購入してみてください。よく見かける青首大根との違いを観察してみるのも面白いかもしれません。本当に立派なんです!!